【すまとぅまいのみたいぬす】

<祭 神> みたいぬす様

 大神漁港内の北側に、高さ約4メートルの岩に接し、ブロックで囲われた拝所がある。漁港整備以前、そこは砂浜の波打ち際で、そこに大きな岩があり、当時は、拝所はなかった。
 漁港整備工事を進めるにあたり、大岩は除去されることになり、ダイナマイトで岩の大半が爆破された。ところが爆破工事に直接携わった人たちに身体的な異常が出たために、神かかりゃに伺いをたてた。

 宣託があり、岩の精霊の声として「遠い昔からここにあって、人々の航路を守護してきたのに、破砕されて行き場もなく無念でならない。形あるものにしておくならば、災いはおきないであろう」。

 こうして、岩の一部は残され、かたわらに工事関係者によって拝所がつくられた。中央にある高さ70cmの石は、破砕された岩一部である。そのかたわらには、しゃこ貝の大きな貝殻が、開かれた状態で置かれている。子孫繁栄の願いを意味している。

 島の節目の祭事とは直接的なかかわりはなく個々に拝まれている。



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